働きながらの読書

年が明けてから、本をよく読むようになった。

小説、ノンフィクション、詩集、専門書、

新しく買った本、昔に読んだ本、買ったけど棚に眠っていた本、

いまは同時並行で5、6冊読んでいる。

 

社会人になってからは、久しく読書から離れてしまっていた。

仕事が終わると頭が疲れていたし、一刻も早く飯を食べて寝たかった。

趣味も、読書も、やりたいけれど気力が無かった。

 

変わったのは、冬に入った頃だと思う。

久しぶりに写真家・星野道夫さんの本を片っ端から読んだ。生き生きとした自然の描写と、星野さんの想いが乗った文章に、ページを捲る手が止まらなかった。

もっといろんな人が紡ぐ言葉を知りたくなった。ブログを再開したことも関係しているかもしれない。

 

人に勧められた本や本屋で立ち読みして気に入った本を買ったりもした。店で買う時はあまり立ち読みはしない。表紙か目次、指が引っ掛かった見開き1ページで決める。一応値段も見るけど、気に入ったら買ってしまうことが多い気がする。

 

何かを勉強したり、資格のために知識をつけたいという気持ちではない。強いて言うなら、読む前よりも豊かになれるような本を探し求めて読んでいる。

 

仕事も生きるために必要だけれど、豊かな心が無ければ生きる意味を見失ってしまう。だからこれからも、帰って30分くらい本を読める気力とゆとりは何としても守り抜きたいと思う。