2024年沖縄島観光、食について

先週の連休は、職場の同期3人で沖縄旅行に出かけた。

乗継以外で沖縄島に立つのは2019年の遠征以来、5年ぶりである。

当時は採集遠征で、観光らしいこともほとんどしなかった。だから今回の旅は新鮮な心持ちで楽しみにしていた。

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滞在中は、ずっと何かしら食べていたような気がする。

もちろん美ら海水族館などの定番の観光スポットも巡ったわけだが、振り返ると記憶の大半が食事である。

沖縄そばA&Wハンバーガー、ブルーシールのアイスクリーム、タコライス...
美味しい料理の数々から、この地に折り重なる文脈や背景を感じる。

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沢山食べた食事のなかで最も印象深いのは、初日の夜に訪れた「海の幸」という店である。

初日は金曜夜の飛行機で沖縄に入ったのだが、到着が遅れた影響で元々予定していた店に行けなくなってしまった。

チェックイン〆切時刻ぎりぎり(22時)に宿へ滑りこみ、宿の近くの店を調べてここを見つけた。

店を訪ねると、中の灯りはついているが扉とカーテンが閉まっている。ネット上の情報ではまだ営業時間だが、客がいないと早めに閉めるのは離島の店ではよくあること。

無理を承知でノックして挨拶すると、中からご婦人が出てきて店を開けてくれた。遅い時間にもかかわらずご厚意で料理を作っていただけるとのこと。

他に店の当てもなかったので、お言葉に甘えさせていただいた。

「何か食べたいものはある?」と聞かれたので、「沖縄らしいものが食べられたら嬉しいですが、なんでも美味しくいただきます」と答えた。

そこからはお任せで、料理が次々出てきた。

お品書き(サーブ順)

タコの刺身: 近くの海で揚がったタコ足のぶつ切り。シンプルながら強い旨みを感じられた。

もずく: 刻んだ柑橘や薬味が入った特製のタレをかけていただく。私は酢もずくが苦手だが、ここのは程よい酸味でサッパリしており箸が進んだ。

南黒鯛の煮付、蓬の葉とニンニク添え:南黒鯛は海が荒れた時しか獲れない魚らしい。一般的な魚の煮付は醤油味だが、ここのは塩味。臭みは全く無く、上品な白身の味わい。骨や頭の周りの身まで美味しくいただいた。

ゴーヤチャンプルー: 言わずと知れた沖縄料理。だしベースのまったりとした味わいは絶品であった。やはりこれは本場で食べるに限る。

沖縄そば: 三枚肉がたっぷり乗っており、食べ応え抜群。島唐辛子がたっぷり詰まった自家製コーレーグースを途中でかけると、また味が変わって美味しい。いろいろ食べた後でも一人前をぺろりと平らげてしまった。

沖縄の雰囲気はもちろん、このお店のオリジナリティも感じられる料理の数々に大満足。

沢山食べたのにお勘定が驚くほど安く、もっと払わせてほしい気持ちになった。ご婦人の温かなお人柄もとても良い。

次に沖縄へ来るときもぜひ訪れたい。