昨日の午後は梅を見た後、ある虫を探しに行った。
向かった先は、エノキの大木の下。
根本にしゃがみ、堆積した落ち葉を一枚一枚丹念に裏返す。根気を要する作業。つくばで過ごす冬は、毎年一度はこうして探している。
15分ほど経っただろうか、ある一枚の落ち葉に一匹発見。
背中の突起の数から、ゴマダラチョウの幼虫と思われる。暖かい日当たりで撮影していると動き始めた。
愛らしい顔をしていて癒される。今年も出会えて安心した。
つくばでは、毎年欠かさず会いに行く「風物詩」のような存在の生き物たちがいる。冬のゴマダラチョウとオオムラサキの幼虫、春先のアマガエル、初夏のヘイケボタル、晩秋のウスタビガ...。彼らに会えると季節を実感できるし、一年間命を繋いでいたことに安心する。
ひとしきり撮影した後、幼虫と落ち葉を元に戻す。また夏に会えることを願い、その場を去った。