昼下がりに訪問。
昨日と打って変わって曇天模様で寒々しい。
ここでも梅が見頃。
今日も枝分かれや枯れ葉を見つめながら散策する。
途中、近頃はカメラの画面を通した姿しか見ていないことに気づく。
肉眼で細部の細部を凝視する感覚、一周まわって新鮮である。
いつの季節も、花は咲く。
シナマンサクが鮮やかな黄色の花を枝いっぱいにつけていた。
この木は枯れた葉を残しながら花を咲かせる。
一本の木に、過去と現在が同居する。
温室のガラスにべったり張りつく木の葉が、やけに生々しく見えた。
帰り際、出入口の看板で来月の蘭展を思い出した。その頃には園内も一層春めいているに違いない。