雑記5

何かが一区切り、終わりを迎えようとしている気がする。

根拠は無い。

何が終わるのかも分からない。

虫を採ることかもしれないし、島を巡ることかもしれないし、文章を書くことかもしれない。

もっと広い枠組みのことかもしれない。

 

過去を述懐し始めているのは、「いま」が閉塞・停滞しているからではないだろうか。

「いま」にもっと熱狂していれば、過去を振り返る暇もないはずだ。

もっとも、「いま」に熱狂することが良いことで、過去を振り返ることが悪いとは思っていない。

今までの人生において、過去を振り返り始めたときは潮時が近い場合が多かっただけのことである。

 

どの分野でもある程度真面目に何年か続けていたら、自分がどれだけそのことに向いているか、限界がどこにあるかが分かるときが訪れるのではないだろうか。

「限界」とは時間、お金、そもそもの意欲、個人を取り巻く環境、色々考えられる。

限界という壁に直面して前へ進めなくなったとき、自分がそれまで得てきたものを振り返り、それまでの歩みが無駄ではなかった、意味があったと安心したいのかもしれない。

点として存在したいくつかの過去を線で結び、物語としておきたいのかもしれない。

人生における一つの時代が過ぎようとしている。