2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

眠りどき

眠りに落ちる、自分と世界の境目が曖昧になる。 四肢の末端が溶けだして、 身体が薄く平らに広がって、 やがてベッドへ染み込む。 寝返りを打つと、 世界は反転し、布団にさざ波が立つ。

写真の残し方

写真を撮り始めてから6年ほど経っていた。 最初はスマホで撮り初め、今はオリンパスのコンデジを使っている。 一眼レフはとても欲しいが、離島遠征に比べると優先順位が低いので、永遠に買えずじまいのままだ。 虫を中心に、その他にアマガエル、花、空、夕…

8/17ヒメオオクワガタ採集記

最も興奮する採集、或いは最も記憶に残る採集とはどのようなものだろうか。 人によって異なるだろうが、私の場合は散々苦労した末に、最後の最後に報われる採集である。 今日のヒメオオクワガタ採集は、まさにそれだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーー…

田圃

連休最後の夕暮れ時、ドライブに出かけることにした。 無性に田んぼの真ん中を走りたい気分だった。 この時間になると陽射しが幾分か和らぐ。 窓を全開にする。風が吹き抜けて気持ちが良い。 稲には穂が実り、波のようにさざめく。 田んぼが続く方へ、車は真…

翡翠が浜

そのとき、翡翠は揺れた。 光を散りばめて、夏を包んで。 汗一滴、また一滴と海に還る。 今日も浜は歓喜に満ちる。

島寿司について

愛してやまない島の郷土料理に、「島寿司」がある。 八丈島が発祥とされ、伊豆諸島や小笠原諸島、遠く離れた沖縄の大東諸島でも見られる寿司料理。 島の近海で獲れた魚を「漬け」にしたネタがシャリに乗る。 今まで食べたネタで最も多かったのはサワラ。他に…

夕景

一日の終わりは、「今」が代替不能なことを残酷に示してくれる。 太陽が海に一本道を引いた。 入道雲が満足げに見守る。 安らぎは、システマチックなモーションに内在する。 もう少しだけ付き合おう。 意気込んで目を細めたら、 群青たちに目隠しされてしま…

今を掴み続ける

今を大事に出来ているだろうか。 直近の関心事だ。 今夏、ある島の宿で著名な採集家と出会う。 その方は自らがステージ4の癌を患っていることを告白し、ここへ来た理由を語った。 「この島のクワガタを、もう一度見たかった」 別の島。深夜の林道で、この島…

2024年大隅諸島⑤

口永良部島から屋久島に戻り、火曜から5泊みっちり採集。のつもりだったが、思わぬアクシデントにより鹿児島本土へ戻る事態に。 しかもその日のうちに屋久島に戻れないので1泊することが確定。さらに3日後に再び鹿児島へ戻ることが確定。 所持金たちが財布か…